私たちが目指す新しい消費の世界
新しい消費行動を作る
不要な「所有」を減らし、価値ある「体験」を増やす
昨今、私たちの周りには素晴らしいプロダクトが溢れています。
しかし、それらを購入して所有することが必ずしもベストであるとは限りません。
多くの人の不要な出費やミスマッチを減らし、より適切な選択肢を提供することで
体験をより良いものに変えてゆく。
これまでなかった新しい消費行動を作り上げることがレンティオのミッションです。

──不要な「所有」を減らし 価値ある「体験」を増やす。
このミッションに対するアプローチとして、私たちはレンタル事業「Rentio」を2015年から運営しています。
Rentioは1,500種類を超える様々な製品を買わずに利用することができるサービスです。
ネットで注文したレンタル品は自宅にすぐ届き
もしも気に入れば返さずそのまま購入することも可能です。
私たちはこのRentioというサービスで、
「ユーザー(消費者)」「メーカー」「社会」の三方にバリューを提供できると考えています。
まず1つ目に、ユーザー(消費者)には「購入のミスマッチがなくなる」というバリューを提供できます。
”高い価格で購入しても利用頻度が低い、購入前の想像と違う部分がある。”
従来の「購入」というスタイルにはこのような一定のペインが発生し得ます。
必要な間だけレンタルすることで低コストでも様々な体験ができたり、
購入前にレンタルして試せる機会があることで
このようなミスマッチをなくすことができるでしょう。
そして2つ目に、メーカーには「利用へのハードルが下がる」というバリューを提供できます。
”1回使ってもらえれば必ず良さを分かってもらえる、性能に絶対の自信がある。”
メーカーがプライドを持って作った製品も、
もったいないことにユーザーが「購入」しなければ使う人は増えません。
製品を手頃なレンタル代で提供すれば、
多くのユーザーに製品を利用・体験してもらうことができます。
このようにレンタルを介した新しい消費行動はユーザーとメーカーの相互にメリットを生んでいます。
既にこの新しい消費サイクルは回り始めており
Rentioでは累計20万件以上のレンタル注文が発生しています。
そして結果的に80%以上の方が納得して購入に至っている商品もあるのです
そして、この新しい消費サイクルが当たり前になることによって
社会に対して「高品質な製品が正しく評価される」という3つ目のバリューを提供できると考えています。
ユーザーの価値観に本当に寄り添った製品なら
利用や体験の回数が増えた世界で多くの評価を得るはずです。
さらに「非所有」という価値観の拡大に沿った
購入を前提とせず利用だけに特化したような製品も生まれてくるかもしれません。
その一方でユーザーの価値観を無視した「販売者本位」な製品は
利用や体験の機会が増えることで評価を落とし淘汰されるはずです。
これにより無駄な製造や流通が減少して
一歩ずつですが貴重な資源の保護やサスティナブルな製品開発に繋がることでしょう。
私たちはこうした社会へのバリュー提供を通して、
SDGsの目標「産業と技術革新の基礎をつくろう」「つくる責任 つかう責任」の
推進を図ってゆきたいと考えています。
レンタルを通じて利用する人が増え、購入する人も増える。

”ユーザーの価値観に寄り添った魅力的な製品ならば、レンタルで利用する人が増えることで結果的に購入量も増加する。”
私たちはこれまで多くのメーカー様と協業を行ってきた中で、
この考えをより強く持つようになりました。
オンライン販売が当たり前な現代では、
情報収集の手段も店頭からオンラインへとシフトしてきています。
もし仮に店頭で実物を確認できる製品でも
自身の利用環境で期待通りの結果が得られるかは分かりません。
今日のユーザーはその製品を購入すべきか否か
限られた情報だけで想像するしかないのです。
そのため自身の価値観や想定に合致しない、
いわゆる「買って後悔した」体験を誰もが抱えてしまっています。
結果、せっかく興味を持った製品があっても
「本当に価値があるか分からない」「高い金額で買ってまた失敗したくない」と
購入を諦めている状況があるはずです。
しかし、レンタルの機会があれば
本来なら諦めていたユーザーに「まず使ってみる」選択肢を提供することができます。
ユーザーが自身の環境で製品を利用すれば、
本当に値段分の価値があるのか、期待通りの結果が得られるのか十分に理解することができ、
自分の価値観に合っていると納得すれば購入に転換するはずです。
では実際、どの程度の購入量の増加が期待できるのでしょうか?
仮に従来の店頭やオンラインで興味を持ったユーザー群のうち3%が購入に転換している製品があるとします。
購入を見送った97%の一部がレンタル利用し、さらにその一部が購入に至ることで、
最終的には購入転換率がユーザー群の13%にまで引き上げられる可能性があります。
ちなみにこの数字は決して絵空事ではなく、
とあるメーカー様との協業で実際に得られた結果に近い現実的な数字です。
さらに副次的な効果として「利用したが購入しなかった」ユーザーの数が増えることも挙げられます。
それぞれの利用環境で製品を体験したにも関わらず、何が最終的に購入を妨げたのか?
利用したユーザーの声から導かれるインサイトは次なる開発の大きな資源となるはずです。
私たちはこのようなマーケティング的な視点からも、
メーカー様の持続可能な開発をサポートしたいと考えています。
最初から「買う」「買わない」の二択ではない多様な価値観の消費モデル「IEDAS(イエダス)」

これまでは関心を持った製品に対して、
「買う」と「買わない(=購入を諦める)」しか選択肢がありませんでした。
しかし製品をレンタルで一時的に利用できるようになれば、
ユーザーには「まずは利用する」という第三の選択肢が生まれます。
購入よりも前に「利用」して「判断」する。これまでにない新たな体験のルートです。
また従来の消費モデルでは「購入に至ったこと」が評価される傾向があります。
しかし私たちは、利用した後で購入に転換することが必ずしも正しいルートではないと考えています。
「借りて使えるならそれで良い」「自分のスタイルには合わないと分かった」
このようなユーザーそれぞれの価値観や状況から生まれる、
「購入しない」という判断もまた合理的で正しい選択と捉えられるべきです。
どちらの選択をしても不要な所有や無駄な消費がなくなることで、
消費活動ごとの満足度は高いものになってゆくでしょう。
私たちはこの従来と異なる新たな消費モデルを
「IEDAS(イエダス)」と定義しました。
決して一本道では表せない、多様な価値観を許容することが
「新しい消費行動を作り上げる」始まりであると考えています。
お取り組みや取材のご相談をお待ちしています
私たちと一緒に新しい消費行動の創出にチャレンジしてくださるメーカー様、レンタル・サブスクリプションといった新しい消費行動について詳しくお話しさせていただく機会をくださるメディア様を募集しております。